オールソール(ステッチダウン製法)

こんにちは。
A Presto Careです。

今日ご紹介するのはこちらの靴。
以前クラークスのデザートブーツでも同じ修理をした事があります。

[Kicker’s レースアップブーツ]
オールソール(クレープソール)
(ステッチダウン製法のため、中底も交換。アッパーの状態を考慮して手縫いで対応。)
ストレッチ

30年以上前に購入し、今でも気に入っているとの事。
これからも履きたいが、底周りが劣化しているのと若干幅がきついとういう事で上記の修理内容で対応致しました。

修繕前
修繕前
修繕前
アッパー・底・インソールに
バラしました

中底の作成 
一晩寝かせてクセづけ
中底とミッドソールの薄いクレープをセッティング

今回の靴はステッチダウン製法。中底と間に挟んである薄いクレープまで縫いがかかっていました。これをきれいに剥がすのは基本的に難しいので中底も含めて交換になります。

本来中底は木型でクセづけるのがベストなのですが、木型がないのではがした中底を型にクセづけ。
中底用の革を濡らして梱包に使う荷造りヒモでグルグル巻きにして一晩寝かせます。

クセづけした中底とミッドソールのクレープ(3ミリ)をセッティングしたらいよいよ縫いです。

ロウ引きした糸で手縫い
縫い付け後
縫い付け後 底

革自体が柔らかいのと経年による変化を考慮して、今回は手縫いで1針づつ縫いました。
革質や状態によっては機械縫いもできます。

修繕後
修繕後
修繕後

縫い付け後、本底の取り付けです。
厚さ5ミリのクレープを貼り付け、ヒールを積んでいきます。

クレープの部分はバフがけをしてあえて汚しています。
クレープは粘着性が強いので削った時にどうしても汚れがついてしまいます。
そのまま出すと見た目があまり綺麗ではないので、全体にバフがけをしてあえて汚して馴染ませます。
「木を隠すなら森の中」的な感じです。

また、ソール部分だけ目新しいとどうしても浮いてしまうので、それを解消する目的もあります。

最後にクリームと防水スプレーで仕上げて完成です。

今回はなかなかやりごたえのある修理でした。

オールソール(クレープソール) ¥15,000(税別)
中底交換+アウトステッチ手縫い ¥6,000(税別)
ストレッチ ¥1,500(税別)

Share