オールソール(Vibram2060)
[Silvano Mazza シルバノ・マッツァ]

こんにちは。
横浜・馬車道の靴修理店 A Presto Care(ア プレスト カーレ)です。

ようやく暑さも落ち着いてきましたね。
フレディとの散歩も快適です。

さて今日はこちらの1足からです。

[Silvano Mazza シルバノ・マッツァ]
オールソール(Vibram 2060)
ミッドソール交換

修繕前
修繕前
修繕前

「懐かしい!」とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
おそらく流行ったのは30年近く前。

学生の頃に勝った「最高級靴読本」にはイタリア靴の雄として掲載されていた記憶があります。

私も年配のお客様から1足譲っていただき、大事に履いています。
因みにいただいた靴は短靴なので夏の間のみ履いています。

中古で手に入れられたこちらの1足。
今回は傷んでしまったソールを交換したいとの事でお持ち込みいただきました。

修繕後
修繕後
修繕後

お客様からはクレープ(生ゴム)はやめて別のラバーで交換したいとのこと。

その気持ちものすごくよくわかります。


溶ける・滑る・硬くなる・重い・ゴミを巻き込んで汚くなる


あくまで個人的な意見ですが、クレープソールのメリットをあまり感じません。
ですので、合成ゴムを使ってのオールソールをオススメしています。

もちろん、好みですのでクレープソールで交換されたい方は遠慮なくお申し付けください。



今回使用したのはクッション性があるウェッジ型のソール、Vibram 2060。
これでかなり軽量化できたと思います。
ミッドソールは合わせてビブラムのものを取り付け、マッケイ縫いとアウトステッチダブルでかけて靴本体と固定します。


ここでちょっと小ネタ


この靴自体はマッケイ製法。

通常マッケイ用ウェルト(ステッチあり、無しなど何種類かあります)は接着で靴本体に取り付けます。
ですので、アウトステッチは飾りなので、底材とは縫い付けられていません。

ただ、まれに押縁(マッケイ用の擬似ウェルト)にもミシンを入れて底材(ここではミッドソール)と縫い付けるといった手の込んだ仕様のものもあります。
(イタリア靴によく見られる気がします)

今回はこの仕様でしたので、ダブルステッチで仕上げています。


ちょっとワークっぽい雰囲気も出しつつ、イタリア靴ならではのアッパーの雰囲気や木型

様々な服装に合いそうです。


オールソール(Vibram2060)¥18,700(税込)〜
ミッドソール交換 ¥4,400(税込)


A Presto Care(ア プレスト カーレ)
横浜市中区本町6-57 OZNAS馬車道1F 
Tel:045-211-4226

ACCESS
みなとみらい線馬車道駅より徒歩1分
JR桜木町駅より徒歩5分

横浜市役所の向かい、東横インさんの並びとなります。

営業時間:10:00~19:00
定休日:毎週水曜日・木曜日

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